- 2009年10月20日 13:21
- Coming旬
イシモチ
スズキ目ニベ科、標準和名「シログチ」は、東京湾内のライトタックル船釣りの、秋―冬の人気ターゲットとして「イシモチ」の名で古くから親しまれている。人気の理由は「その手軽さ」だろう。とりわけ子どもや、女性向け、ビギナーへの入門編や船釣り教室などの釣り物となるケースが多い。
シーズンとエリア
9月の声を聞くころより、東京湾内―湾奥の船宿がイシモチを釣り物としてスタートさせる。元来「冬の魚」というイメージだが、スタート直後から好調に釣れ盛るのが普通。
年末年始をまたいで春先の2―3月ごろまで続く。ロングランなので釣果は浮き沈みを繰り返すことも多い。
産卵期は5月か8月とされ、神奈川の八景沖ポイントを攻める船宿の中にはこの産卵期以外も周年イシモチを狙って出船するところも。
狙う水深は10―30メートルと浅場。砂底質主体のポイントに生息し、貝類やエビ類、小魚などを捕食している。
タックル&仕掛け
胴調子の軟らかめの竿で2メートル前後のものが扱いやすい。最近の主流はオモリ負荷20号前後の万能LT竿。キス竿などで代用しても構わないが「リールを小型両軸にしたい」という場合と「向こうアワセ的釣りで、食い込みを重視したい」という場合、先調子でスピニングタックルのシロギス竿は使えないこともある。ただ長めで胴調子のシロギス竿や、「食い込み重視」という理由でマゴチ竿を代用に使う釣り人も多い。リールは小型両軸がオススメ(もちろん、お好みでスピニングも可)。PEライン1―2号か、ナイロン道糸の3―5号前後が100メートルほど巻いてあればOK。
仕掛けは胴突きの2―3本バリ。幹糸&ハリスは2―4号程度で全長1―1.2メートル前後。ハリは丸セイゴの12号やムツ10号、ヤマメバリなどを用いる。オモリは船宿の指定に従い15―30号前後を使用する。
イシモチ釣りテクニック
海底付近に生息する魚で、底狙い中心の釣りとなる。捕食レンジは海底―底から1メートルといったところだ。
船はポイントを流しながら探るので、オモリが底から離れ過ぎてしまっては具合が悪い。かといって道糸を出し過ぎるとオマツリの原因になるので、オモリで底を軽くトントンとタッチするようなセッティングがベター。潮が流れている時に軽いオモリでフケ気味になる時は、常に底ダチを取り直す意識を持とう。
ガクガクッとしたアタリが特徴だが、ここで慌ててアワせてはまずい。向こうアワセ的に、じっくり食い込ませるのがイシモチ釣りのキーポイント。口の軟らかい魚でもあるので、ハリ掛かりが浅いとバレやすい。飲み込ませるイメージで送り込んでもいいほどだ。ただイシモチの口にはギザギザの歯があるので、飲み込まれた場合はハリスをしっかりチェックしよう。
エサをユラユラとなびかせてアピールさせることで釣果が伸びるとされる。青イソメのハリ付けは、シロギス釣りのようにコンパクトに刺し通しするのではなく、大きめのまま頭をチョン掛けにする方が食いがよい。状況によっては青イソメの2匹掛けも有効だ。
食について
白身で上品なテイストの魚。塩焼きやムニエルが最もポピュラーな食べ方だが、新鮮な状態でよく血抜きして持ち帰れば刺身も最高だ。これは釣り人にしか味わえない特権だろう。フランス料理やイタリア料理(地中海料理)の食材としてもバリエーション豊富にレシピがあるほか、中華料理や韓国料理の食材としては非常に高級魚扱いされる。日本でイシモチというと大衆魚に分類されるイメージだが、韓国ではイシモチに塩を振って天日干しにした「クルビグイ」という食材があり、最高級の物は1尾あたり日本円で4―5千円するような高級食材だそうだ。
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