- 2009年5月 4日 17:34
- Coming旬
シャクリマダイ
一方でコマセを用いない釣法が「シャクリマダイ」である。地域によっては「エビタイ」や「カカリ釣り」とも呼称される。
一般的には「リールシャクリマダイ(シャクリマダイ)」の名で通用し、「ビシマ釣り」などの手釣り(竿を用いない漁法)と区別するために名づけられたようである。
シーズンとエリア
周年、マダイを狙って出船している千葉外房・大原沖を例に取ると、2―6月に水深60メートルの深場から徐々に30メートル前後の浅場へと移動してくる。そして9―12月には水深20メートルの浅場から、徐々に今度は深場へと落ちていく。
近年注目される茨城・日立沖なども同様に周年狙えるといえるが、ここは寒流域となるため、好シーズンの到来時期に多少のズレが生じる。
東京湾では、久里浜沖、鴨居沖、剣崎沖や松輪沖を狙う「エビタイ」が4月の後半よりスタートし、10月ごろの秋口までが狙い目となる。コマセ釣りエリアと重なるポイントも多く、両者とも浅場に出てきたターゲットを中心に攻略する。
千葉内房・竹岡―保田沖には、伝統的な「カカリ釣り」がある。手バネ竿(リールなしのシャクリ竿)が基本だが、タイテンヤと中オモリを用いてコマセを使用しない点からシャクリマダイの別名とされる。このエリアも周年狙えるが、好シーズンは春と秋に到来する。
竿&リール
以前は、小型両軸リール用だとマゴチ竿やアオリイカ竿(短竿)、スピニングリール用ならばキス竿やメバル竿などが代用されてきた。しかし、このエリアにはこの竿がオススメ! という場合を除いては、代用品はあくまで"帯に短し、たすきに長し"となる場合が多い。
リールは、小型両軸リールが基本だが、最近ではスピニングリールの一つテンヤタックルにも注目である。
仕掛けと付けエサ
一つテンヤ釣法では中オモリを用いずに、先糸2―4号を3―5メートル接続し、その先に2―10号の豆テンヤを結び付ける。しかし中オモリが無い分、沈み込みが遅くなるため道糸をスムーズに送り込めるスピニングリールを使用するとよい。
道糸は、小型両軸リールの場合はPE0.8―2号前後、スピニングリール(一つテンヤ)の場合はPE0.6―1号を使用する。細糸は潮の影響を受けにくく、スムーズなテンヤの沈み込みが可能になる。
両者ともにライトタックルであるため、道糸やハリスの細さのリスクもロッド&リールアクションで十分カバーできる。
道糸とハリスの接続方法は、近年注目されている「ミッドノット」がよい。強度は抜群だが、きちんと接続しないと切れやすいため、結び方はしっかりマスターしておきたい。
付けエサは「サルエビ」などに代表される冷凍エビを使用。テンヤに対して真っすぐになるように装餌するのがポイントだ。
シャクリマダイ釣りテクニック
仕掛けを投入後、中オモリの着底を確認してから数秒待ち、テンヤの着底を見計らって先糸分の道糸を巻き取り、その位置を基準にしてベタ底から1―5メートル範囲のタナを探る。流し釣りでは水深が刻々と変化するため、小まめに底を取り直す。
アタリを感じたら強めのアワセが必要になる。ライトタックルでは、アワセのスッポ抜けを心配するより「ハリの貫通」を優先させる方がよい。
また本命以外の魚がエサに食いつくことも多いため、アタった後に変化がない場合は素早く仕掛けを回収し、エサを付け直して投入を繰り返す。
水温が上昇していく今後は、タナが浮いてくることも多い。したがってポイントの水深の把握と正確な「当たりダナ」を探ることが重要になってくる。
一つテンヤでも釣り方は同様だが、オモリが軽い分、海中のエサが潮の流れに乗って自然に揺らめくため、強くアピールできる利点を持つ。
チェックポイント
「シャクリマダイ」という名からウイリーシャクリ(コマセマダイ)のような釣り方を連想させるが、激しい誘いは必要ない。着底させたらグーッと竿を持ち上げ、タナを切って再度落とし込むことを繰り返す。潮によってはタナのキープが難しい場合もあるが、仕掛けがどのタナを漂っているのか、活性の高いターゲットがどのタナで食ってくるのかを意識して誘うのが重要である。
シャクリマダイ釣りの魅力
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